Distance Learningによってビジネススクールで学ぶ

Distance Learningでビジネススクールの修士号をとる

冬のセメスターが開講

一部のコースで事前に、コース開始前に課題や教材等の発表があり、テキストをある程度先行して読み込んだり、あるいは課題の用意をしたりといったこともしてましたが、結局休みの期間はだらっとしてました。

あと、久々にある程度英語の勉強に注力してました。

しかし今日からセメスターが始まり、また、大量の読み物とAssignmentに追われる日々が始まります。

今回は前と同じく5科目とっていて、そのうち3科目はある程度先行して準備ができました。

が、5科目中1科目だけ事前に情報が一切オープンになっておらず、今日開いてみたらおそらく必須と思われるテキストブックが。れいの如く800ページもので、お値段もします。。。というか欧州ではメジャーなものかもしれませんが、日本で入手しようとすると数週間平気でかかるので、大学の運営側には事前にテキストを周知してくれと頼んでおいたのにこれなので、結構むかついて早速掲示板に文句を書いたり。

と、運営には少しキレてますが、言うまでもなく、運営の良さと学位の価値や学ぶことの価値には関係がないし、頑張るしかないです。

Management accountingとCost accounting

さっきのエントリーを書いた後に少し勉強をしたところ、結局のところ一般的にはManagement accountingとCost accountingというのはあまり区分されないで使われているのだと、テキストにありました。

 

どうやら「管理会計」が私が学ぼうとしているものの正体と考えて間違いはあまりなさそうです。

 

限界利益」という言葉の使い方が気持ち悪かったのですがぱっとぐぐった感じはやはり今読んでいる日本語の本で使われているような用法みたいで、これまた経済をやった人間としては少し気持ち悪いのですが、そういうものと理解しました。

 

dl-business-school.hatenablog.com

 

Management accounting

次のセメスターでの私の中での「主力科目」の一つがManagement accountingというものです。ただ、ややこしいことにスクールの資料ではCost accountingと記載されてます。

 

まだちゃんと理解はしていませんが、そのコースのObjectivesとかを見る限りはManagement accountingを学ぶようなのですが、これが日本で言うところの「管理会計」のようです。日本だと多分「財務会計」か「管理会計」の違いになると思いますが、向こうだと、他にCost accoutingがあるようでややこしいです。

 

そう言えば最初の勤め先でセールスの実績を数値化する「マルカン」と呼ばれるものがあり、「マルカンとはなんぞや」と聞いたら「管理会計ってものがあるんだ」とだけ説明を受けたことがありますが、今思えばこれがManagement accountingのための数値だったのでしょう。

 

日本で言う「財務会計」がFinancial accountingで、これは外部のステークホルダー向けに出す決算等の数値のことで、そのため各種会計基準に則って作る数値となりますが、Management accountingはManagerが意思決定をするための数値を作るため、内部向けであり、そのルールは内部で自分の用途にあった形で作るといったもののようです。

 

まだよくわかってませんがこれから勉強していきます。(経済、金融は本業の部分ですが、会計だけは昔からあまり勉強してないのでよくわからないです。)

 

アマゾンでこの本がUnlimitedに入っていたのでちょっと読んでみましたがなかなかわかりやすい本だと思います。一部言葉の使い方がすごく気になるのですが、日本の会計だとそういうものなのかこの本がそうなのか、まだわかりません。経済で「限界○○」というときは「1単位増減した時のインパクト」みたいな用法になるのですが、この本ではそういう「1単位増減した時の」数値以外の意味でも「限界利益」という言葉を多用していて混乱します。

 

でも図表もわかりやすいし、入門としてはいいと思います。

 

管理会計の基本 この1冊ですべてわかる

管理会計の基本 この1冊ですべてわかる

 

 

全5科目、無事単位取得

水曜の朝にいつものようにメールをチェックしていたらスクールからメールが来ており、全科目無事単位が取れていました。成績がかなり良いと言えるものから「ぎりぎりよりちょっと上」ぐらいまで、大体事前の予想どおりでした。

良かったのは、とにかく全科目受かっていたこと、悪かったのは、受講前に特に主力と捉えていた科目(Operations Management)がやはりスコアが悪かったこと、スコアだけではなしに実感としてもいまいち理解が半端な状態なことでしょうか。

本来は次のセメスターは確か9月ぐらい10月からなのですが、今回は大抵の科目について、教材の指定やAssignmentの内容などを夏から見れる、つまり事前に準備できるようになっていて、とても助かります。

次のセメスターでも5科目とることにしましたが、うち4科目はもう準備ができるので夏の間にこつこつと勉強することにします。そういう理由で次のセメスターは特に主力としたいような科目を多く選んでます。

試験終了

私にとっては最初のsemesterの試験が昨日終わりました。1科目1時間を5時間ぶっ通しなのでそれなりに大変でした。

その場で試験用紙をダウンロードしてプリントし、それに対して手書きで書いてスキャンで提出という流れです。試験中はWebカメラで見られていることになっていて、多分不正対策ということなんでしょうか。でも「持ち込み可」の形式なのでカメラで監視する意味合いをあまり感じません。強いて言えば替え玉対策でしょうか。一応ライセンスカードを見せることにはなってましたが、このへんは形式で行っているように感じました。

本来の予定だと次は確か10月ぐらいのスタートで長い長い休みに入りますが、夏の時期に一部の授業が行われるかもしれないということで、そちらの様子を見つつ、消化不良の最初のsemesterの内容を振り返るか次の予習をしておくか、全く違うことに使うか、本を読むか論文を読むか、と悩ましいです。

語学一つとっても英語はもっとやらないといけないし、かじったスペイン語などももうちょっとやってみたいです。

最初のセメスターの終わりが近づく

今週末提出の課題をもって今期は一旦終わります。そのあと試験があって、長い夏休みに入ります。

そして今何が生じているかというと、圧倒的なボリュームの課題が全て今週末に集中しているという地獄です。

事前に課題のスケジュールは公表されてますが、人によって隔週だったり毎週だったりその組み合わせだったりしますが、前の課題が終了しないと次の内容が発表されないことが大半なので、最大でも2週間前、短いのは1週間前に発表されてからあわてて準備をするわけなのですが、今回は全科目今週末に提出するので、現実的に絶対に全部は読めないような読み物が課されてます。

ちょっとこの辺はスクールのシステムというか段取りがよくなかろうということで、ぶーぶー文句を言ってやろうと思いつつ、とにかく手抜きモード前回で終わらすことを最優先に取り組んでまいります。

"EQ"について

お恥ずかしながら私は今のスクールで勉強を始めるまでEQについては、そんな用語の存在すら知りませんでした。

EQというのはダニエル・ゴールマンという人が提唱した言葉で、ゴールマンさんがこのEQを提唱したときの本(の邦訳)の「EQこころの知能指数」では以下のように定義されています。

EQすなわち「こころの知能指数」とは何だろう?それは、知能テストで測定されるIQとは質の異なる頭の良さだ。自分の本当の気持ちを自覚し尊重して、心から納得できる決断を下す能力。衝動を自制し、不安や怒りのようなストレスのもとになる感情を制御する能力。目標の追求に挫折したときでも楽観を捨てず、自分自身を励ます能力。他人の気持ちを感じ取る共感能力。集団の中で調和を保ち、協力し合う社会的能力。

 

EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫)

EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫)

 

 ふむふむ、手元の論文を見ますと、1995年にまず本を出して、1998年にハーバード・ビジネス・レビューでEQをビジネスへ適用する論文を発表し、それが大ヒットしているということですね。ということでハーバード・ビジネス・レビューでは"What makes a leader?"という名前で論文を出されています。

つまりリーダーシップの観点でEQが大事だというのがそんな昔から言われていたようで、この2ヶ月ちょっと勉強してきた中でもいろいろな人がこのEQのアイディアをリーダー論に取り入れているようです。

私がまさに弱いところということで、この最初の本を読んで見ることにしました。1ヶ月以上前ですね。

基本的に紙の本は極力買わない主義ですが、邦訳はKindleになっていませんでした。オリジナルはKindleになっていますが、試しに邦訳を図書館で借りてちょっと読んでみましたが、邦訳をチョイスして正解です。脳科学が入ってくるので、多分原書だと単語が厳しかったことでしょう。たとえば「扁桃核」というものの働きが、衝動が理性を超えてしまう要因になるようなのですが、扁桃核なんて日本語でもよくわかりませんからね。

で、これが難しいのです。自分が細切れの時間しか使ってないこともあるし、集中力がかけているのも自覚していますが、難しいというか、退屈?amazonのレビューを見ても(邦訳でも)ものすごく評価の高いレビューがいっぱいついているんですが、なかなか読み進もうという気になれず。

心理学の実験やエピソードがふんだんに取り入れられ、そこから著者の意見や解説が出てくるのですが、ちょっと自分には合いませんでした。amazonの以下のレビューがちょっと救いになります。

専門的でかなり込み入った話が多く、また一般的でない心理学用語も頻繁に使われていて、アメリカの大学で心理学を専攻した私ですら読みとおすのに本当に苦労します。

冒頭で引用したEQの定義ですが、まさにHBRの論文ではこの5つの能力を

  1. Salf-Awareness
  2. Self-Regulation
  3. Motivation
  4. Empathy
  5. Social Skill

と呼んでいます。が、自分の読み方が浅いのかもしれませんが、この5つをどう磨くのかって話はそんなにはなかったような気がします。

本(邦訳)の第一部が脳科学の成果の紹介、第二部で上記5つについて一章ずる割り当てているのですが、この第二部でお腹いっぱいになりました。

そのうちリベンジでもう一度読むかもしれませんが。ともあれ、EQの紹介でした。