Distance Learningによってビジネススクールで学ぶ

Distance Learningでビジネススクールの修士号をとる

3期目の始まり、そして、1科目追試(の恐れ)

先日、ちょっと予定より遅れましたが前期の試験の結果が全て出て、なんと1科目追試という有様です。

基本的に各科目ともに、普段のAssignmentのGradeと試験とで50%ずつのウェイトとなり、最終スコアが10点満点のうち5.0を上回ればパスとなるルールになってます。

ところが、今回この最終スコアは5.0を上回っていたものの、試験の方のスコアが10点満点で2.8とすごく低い結果で、最終スコアが5.0を越えていても、試験が3.0を下回ると追試というルールに抵触してしまいました。

この2.8というのがあまりにも低くて全く納得が行ってないのですが、教授に問い合わせたところ、回答があまりdevelopedではない、つまり、もっとちゃんと書けという指摘がいくつかありまして、それが主因のようです。他の科目も同じような感じで書いていますが問題はなく、この科目だけちょっと基準が違いすぎないかと、Adademic Directionというところに申し立てをしています。駄目なら6月に追試になります。

1つには1日に5科目も試験があり、全て手書きなので脳の疲れもさることながら、手の疲れもかなりなものになり、それもあって答案の文章が簡素になりがちではありますが、追試になったら仕方ないので普段の倍の量を書けば、いくらなんでも3.0を二回も下回ることはなかろうと思って、とりあえず(しつこいですが)納得いきませんがAcademic Directionの裁定を待ちます。

1つ喜ばしいのは、この問題の1科目がなくても、一応Diplomaの認定基準を満たしたので、PostgraduateのDiplomaを持っていると名乗れるようになったことです。

ともあれ、そして3月5日から新しいセメスターが始まってます。これで3期目になります。1期目と2期目に5科目ずつとりましたが、3期目と4期目は4科目ずつと楽になります。この計18科目を通して、別途修論代わりのFinal Projectというのをこなすと無事修士号となります。

Final Projectは次のセメスターから手を付けることにします。これは1年がかりで、指導教官の指導を受けながらペーパーをまとめるようなものになるみたいです。Academic Rule的には今期からスタートも認められてはおりますが、建前的には学んだことを全て生かして書くペーパーということなので、今期スタートは早すぎると思って来期スタートにします。

 

 

今から試験

本日15時から20時まで期末の試験です。

前回は初めてということもあって緊張感がありましたが、今回は2回めだし、前回と違ってちんぷんかんぷんな科目もなく、そのへんは余裕があります。むしろ長い風邪でぐったりしていたので、体調面での管理のみ気をつけた感じです。

単位落とすことはまずないと思うので、ゆるりと受けます。

とはいえ、5時間、英語で、筆記というのは結構脳みそ的にはハードワークです。

これが通ればやっと(中間的)学位か。

早くももうすぐ期末試験

毎週課題が出る科目が1科目ありますが、それを除くと残りの4科目はもう最終の課題になってます。何故か、普段は2週間単位なのに今回は課題提出までに3週間とか時間があって、スケジュール的にはかなりゆとりがあります。

グループワークが2つあって、相変わらずグループワークはストレスが溜まります。

2月3日に試験があり、1科目1時間で5科目なので、これは結構疲れます。自分としては各科目ともそれなりに手応えがあって、今回はあまり心配していません。前回は初めてのセメスターということもありましたが、1科目かなり理解が追いついていないものなどがあって、そこは心配してましたが。

無事今回の5科目がとれると、中間的な学位がもらえます。勉強することそのものも目的ですが、学位も目的なのでこれは結構うれしいです。

そろそろ、卒論代わりのファイナルのプロジェクトのことも考えないといけません。ルール的には次のセメスターからスタートできますが、次のセメスターで始めて全部で2年で終了を目指すか、次の次のセメスターで始めて全部で2年半での終了を目指すかという形になります。指導教官もついて、最終的には文章だけではなくプレゼンもして、審査会みたいなものを経て認定されるみたいです。

短い休みに

今のセメスターは3月頭ぐらいまであるのですが、今回提出の課題を持って一旦お休みに入ります。お休みに入ると言っても次の提出が1/7の科目ばかりなので、2週間前から稼働と考えると1週間ぐらいの休みでしょうか。まあ、実際には1週間休むのではなく、早めに準備をしておいて年末年始ぐらいはゆっくりしようと思います。

今回グループワークを2つ持ちましたが、やはり知らない人間と遠隔でと言うのは相当大変で、ストレスがたまります。

自分として貢献はしたと思うので、あとは仕上げは欧州勢に任せます。

 

 

グループワークが2つ重なる

隔週単位の科目と毎週の科目があるのですが、隔週の科目2つでグループワークが重なってしまいました。前回のセメスターでは5科目とってグループワークは1回もなかったのに、今回は既に延べ3回という計算になります。

前回相当苦労したのは、先行してコンタクトできたスペイン人の人は熱心なのですがポイントがちょっとずれていて、そこを説得するのに時間を要したのと、完全にばっくれてると思ってたもう一人が提出2日前ぐらいに出てきて、しかも皮肉なことに結構この人は優秀でいいOutputを足してくれまして、最後の土日に頑張って仕上げました。

このケースは例外で、普段はグループワークはないものと勝手に思い込んでましたが、昨日の(日本時間)朝に「International Business Developmentが今回グループワークなんだけど一緒にやらないか」と知らないドイツ人からメールが来ていて、まだその科目はノーチェックだったのですが「またグループワークか」などと思っていたら、昨日の晩に各科目チェックしたら更にすごいことになっておりました。

まず、その科目が結構教授のポイントがよくわからなくて、英語の問題もあると思うのですが、前回のAssignmentについてもその意図がよくわからないと書き込んでる人が続出するような有様で、その上、前回のグループワークでは教授が一方的に3人組のグループを決めていたのですが、今回は「各人で5人組を作れ」ということで、まず、Distance Learningだから互いによく知らないし、3人から5人に増えると意見の集約がますます大変なのが既に目に見えていると。

そんな中で、その科目に相当時間を要すると思って他の科目を先行してチェックしていたら、前にグループワークがあったストラテジーでまたグループワークになっていると判明しまして、今週、来週にグループワークを2つ抱え込むことになりました。しかも日本は忘年会シーズンですよ。。

ストラテジーの論文を読んでいてふと思ったこと

他の科目でも同様ですが、ストラテジーでは分厚いテキストやケースのみではなく、昔の有名な論文もよく読みます。実は前のセメスターでもこの先生の別の科目をとってましたが、そのときも同様でした。

Michael Porterの論文はいくつか読みましたが、今回のAssignmentでは「コア・コンピタンス」を提唱した論文 The Core Competence of the Corporation も読み物として指定されてます。「コア・コンピタンス」という用語だけは耳にしたことがたまにあったように思いますが正直その意味合いはほとんど知りませんでした。(敢えて言うならば大勢のビジネスマンも同様でしょう。)

平たく言うと、かの有名なMichael Porterは外的要因でまず産業を分析して(Five Forces)、その上でどのように差別化をしていくかということを理論にされたわけですが、これに対して内的な要因で競争力を説明しようとするResoruce Based Viewという見方が別の方から提唱されて、その流れでCore Competenceというものが提唱されたということになります。(私がきちんと理解していれば)

ちなみにストラテジーを学ぶ前の私の浅い理解では「コア・コンピタンス」というのは、何かキーになるような、つまりコアのリソースみたいなものが大事という話かと思ってましたし、多分大方の理解はそういう感じではなかろうかと思います。

一方でMichael Porterは、何が一部のキーになるリソースややり方だけ注目して、たとえばライバルの強みを真似るといったことは自社の競争力向上にはつながらないとしています。

問題のコア・コンピタンスの論文は表面しかなぞってないのでその内容はここではご紹介しないとして、以下が本題です。この論文は1990年にHarvard Business Reviewで発表されているのですが、つまり、バブルがはじけた1989年の翌年ですね。まだ日本企業がものすごく強かった時代の頃です。

この論文の冒頭でGTEというアメリカの(当時の)大企業とNECを引き合いに出していかにNECが素晴らしかったか、あるいはその後も日本企業の名前が次から次へと良い意味で紹介されているのですね。今読むと日本人として少し微妙な気持ちを抱きます。

そして、Michael Porterは、こちらは有名な論文はいくつもありますが、その中の1つにWhat is Strategyというものがあります。こちらは1996年に発表されています。

その中で、やはりOperational Effectivenessという分野では日本勢がすごいと書きつつ、(論文の趣旨としてはOperational Effectivenessというのは戦略ではないのだという話ですが)論文の中のコラムでJapanese Companies Rarely Have Strategiesというタイトルで書かれております。これまたお恥ずかしいことに、今読んでもそのまんま通用することが書かれております。

そう言えばMichael Porterは、最高を目指す競走ということではなく、差別化を通じて自社がいかにしてCompetitive Advantageを持つかということを謳っておられまして、つまり、各社が「最高」を目指すと皆同じようなもんを目指しつつ利益も確保できなくなるというお話なんですが、そう言えば弊社のCEOもMBA持っているはずですが常々最高を目指しているんだそうです。。

いらつくのが英語の問題

自分も人のことは言えないと何度も自戒しつつ、それでもいらつくのが他人の英語(力)の問題です。

何か指図が不明瞭じゃないかとか、そういう問題で教授に英語で質問しても、きちんと意味が伝わらない等。こまかーいニュアンス、たとえば完了形を使っているところなども通じていないし、何か話が噛み合わないことが多々あります。

先日のグループワークでも、スペイン人の英語はひどいなーとか思ってましたが。

ただでさえ時差があって、会ったこともない教授とのやり取りで話が噛み合わないことが続くと「もうこの科目はいいや」となってしまいます。というわけで受講前は主力の1つのつもりだったCost Accountingは「捨て」に。内容もそんなに深くないし。

こういうのが続くとやっぱアメリカのスクールのほうがよかったのかなとか思いつつ、まだまだはるかさきのことですが、「次」にアメリカのスクールも考えてます。今とってるやつはMBA的な「全てを浅く」なので、次は「専門を深く」で。

割りと海外の人見てると修士号2つって人大勢いますしね。