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"EQ"について

お恥ずかしながら私は今のスクールで勉強を始めるまでEQについては、そんな用語の存在すら知りませんでした。

EQというのはダニエル・ゴールマンという人が提唱した言葉で、ゴールマンさんがこのEQを提唱したときの本(の邦訳)の「EQこころの知能指数」では以下のように定義されています。

EQすなわち「こころの知能指数」とは何だろう?それは、知能テストで測定されるIQとは質の異なる頭の良さだ。自分の本当の気持ちを自覚し尊重して、心から納得できる決断を下す能力。衝動を自制し、不安や怒りのようなストレスのもとになる感情を制御する能力。目標の追求に挫折したときでも楽観を捨てず、自分自身を励ます能力。他人の気持ちを感じ取る共感能力。集団の中で調和を保ち、協力し合う社会的能力。

 

EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫)

EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫)

 

 ふむふむ、手元の論文を見ますと、1995年にまず本を出して、1998年にハーバード・ビジネス・レビューでEQをビジネスへ適用する論文を発表し、それが大ヒットしているということですね。ということでハーバード・ビジネス・レビューでは"What makes a leader?"という名前で論文を出されています。

つまりリーダーシップの観点でEQが大事だというのがそんな昔から言われていたようで、この2ヶ月ちょっと勉強してきた中でもいろいろな人がこのEQのアイディアをリーダー論に取り入れているようです。

私がまさに弱いところということで、この最初の本を読んで見ることにしました。1ヶ月以上前ですね。

基本的に紙の本は極力買わない主義ですが、邦訳はKindleになっていませんでした。オリジナルはKindleになっていますが、試しに邦訳を図書館で借りてちょっと読んでみましたが、邦訳をチョイスして正解です。脳科学が入ってくるので、多分原書だと単語が厳しかったことでしょう。たとえば「扁桃核」というものの働きが、衝動が理性を超えてしまう要因になるようなのですが、扁桃核なんて日本語でもよくわかりませんからね。

で、これが難しいのです。自分が細切れの時間しか使ってないこともあるし、集中力がかけているのも自覚していますが、難しいというか、退屈?amazonのレビューを見ても(邦訳でも)ものすごく評価の高いレビューがいっぱいついているんですが、なかなか読み進もうという気になれず。

心理学の実験やエピソードがふんだんに取り入れられ、そこから著者の意見や解説が出てくるのですが、ちょっと自分には合いませんでした。amazonの以下のレビューがちょっと救いになります。

専門的でかなり込み入った話が多く、また一般的でない心理学用語も頻繁に使われていて、アメリカの大学で心理学を専攻した私ですら読みとおすのに本当に苦労します。

冒頭で引用したEQの定義ですが、まさにHBRの論文ではこの5つの能力を

  1. Salf-Awareness
  2. Self-Regulation
  3. Motivation
  4. Empathy
  5. Social Skill

と呼んでいます。が、自分の読み方が浅いのかもしれませんが、この5つをどう磨くのかって話はそんなにはなかったような気がします。

本(邦訳)の第一部が脳科学の成果の紹介、第二部で上記5つについて一章ずる割り当てているのですが、この第二部でお腹いっぱいになりました。

そのうちリベンジでもう一度読むかもしれませんが。ともあれ、EQの紹介でした。